マンホールのふた、家や工場の壁、信号機、遊具などなど、よく見ると「顔」にみえてくるものをモチーフにした写真絵本です。笑っている顔、考えている顔、困っている顔、とぼけている顔……いろんな表情をしていて、おもしろいです。佐々木マキさんは写真絵本も手がけるのですね。はじめて知りました。この絵本、おすすめです。
▼佐々木マキ『まちには いろんな かおが いて』「こどものとも」1997年9月号(通巻498号)、福音館書店、1997年
マンホールのふた、家や工場の壁、信号機、遊具などなど、よく見ると「顔」にみえてくるものをモチーフにした写真絵本です。笑っている顔、考えている顔、困っている顔、とぼけている顔……いろんな表情をしていて、おもしろいです。佐々木マキさんは写真絵本も手がけるのですね。はじめて知りました。この絵本、おすすめです。
▼佐々木マキ『まちには いろんな かおが いて』「こどものとも」1997年9月号(通巻498号)、福音館書店、1997年
6歳のバースディにお父さんが子どもに話す「きみが うまれたときの はなし」。恐竜(ブロントサウルス?)がまちに現れ、その恐竜の赤ちゃんと同時に「きみ」が生まれたという不思議な物語です。みたところ、木の板(?)のようなものに絵が描かれていて、独特の風合いがあります。
▼市川宣子 作/矢吹申彦 絵『きょうりゅうが すわっていた』「こどものとも」2000年12月号(通巻537号)、福音館書店、2000年
1984年に刊行された「特製版かがくのとも」の一冊。あしながばちの子育ての様子がていねいに描き出されています。非常におもしろい。はじめて知ったことがたくさんありました。子どもはもちろん、大人も十分、楽しめます。とくに感銘を受けたのが、あしながばちの生と死。累々たる死が生とともにあることに厳粛な気持ちになります。裏表紙も必見です。絵本の表現力は本当にすごいなとあらためて思いました。この絵本、おすすめです。
▼甲斐信枝『あしながばち』福音館書店、1975年
ユダヤの民話をモチーフにした絵本。9人家族で小さな家に住んでいる男は、家のなかがあまりにせまくて、うるさくけんかばかりしていることにがまんできなくなり、ラビのところに相談に行きます。ラビの意外なアドバイスとその結末がおもしろいです。気になったのは主人公の言葉が少しなまっているところ。原文がそうなのかもしれませんが、類型的すぎるというか、違和感がありました。
▼マーゴット・ツェマック/わたなべ しげお 訳『ありがたいこってす!』童話館、1994年
おかあさんが編んでくれたおそろいのチョッキを「ねみちゃん」に届けようとする「ねずみくん」、ところがネコに追いかけられます。その追いかけっこと「ねずみくん」を助ける動物たちの様子を、仕掛け絵本で描いています。紙面を広く効果的に活用していて、おもしろいです。
▼なかえよしを 作/上野紀子 絵『それいけ!ねずみくんのチョッキ』ポプラ社、1997年
福音館の「かがくのとも傑作集」の1冊。新聞紙を使っての工作や遊びが紹介されています。新聞紙の家とかキャベツとかは、わが家でも作ってみました。
▼よしだ きみまろ『しんぶんしでつくろう』福音館書店、1990年
またまた『トリケラトプスとティラノサウルス』。今日は、ティラノサウルスが食べた恐竜の骨を見つけて、楽しんでいました。巻末には恐竜図鑑のような説明がついていて、これも子どもにとって魅力的かもしれません。
▼黒川みつひろ『[恐竜]トリケラトプスとティラノサウルス/最大の敵現れるの巻』小峰書店、1995年
これは、おもしろい! 画面に描き込まれたいろんなものを探す絵本。「あー、みつけた!」って感じで、子どもだけでなく家族みんなではまりました。ユーモラスな描写がてんこ盛りで、ぜんぜんあきません。作者の長谷川さんは描くのが大変だったろうなあと、苦労がしのばれます(^^;)。この絵本も、おすすめです。
▼長谷川義史『どこどこどこ いってきまーす』ひかりのくに、2003年
ヘビが観光バス(?)になり、カエルのお客さんを体内(!)に入れて、観光コースをまわるという実にシュールな設定。おもしろいです。迫力ある描写、スリルに満ちた展開、うちの子どもも気に入ったようです。この絵本、おすすめです。
▼こじま しほ『へびかんこうセンター』文渓堂、1996年
暗くて寒い冬に、明るく輝きしかもあたたかい「まほうの石」を見つけた、ねずみたちの物語。途中から「しあわせなおわり」と「かなしいおわり」の二種類のストーリーが用意され、ページの真ん中に切り込みが入っています。今日は「しあわせなおわり」を読みました。「まほうの石」にはピカピカ光る金色の紙(?)が張り込まれており、少々やりすぎじゃないかなあと思いました。
▼マーカス・フィスター/谷川俊太郎 訳『ミロとまほうのいし』講談社、1998年。