またまた『ありがたいこってす!』。今日は月の描写に注目。子どもに言われて気が付いたのですが、主人公の家のなかがめちゃくちゃになっている画面では、三日月が家の窓を突き破っています。それによくみると、他の画面にもさりげなく月が描き込まれ、その満ち欠けが時間の流れを表しているようです。今日の疑問は、ラストシーンでラビはなぜあんな顔をしているのかな、ということ。うーん、たしかに「やれやれ」っていうような表情です。
▼マーゴット・ツェマック/わたなべ しげお 訳『ありがたいこってす!』童話館、1994年