カテゴリー別アーカイブ: 絵本に関するニュース

アートンの期間限定「絵本カフェ」

 六本木経済新聞 – 広域六本木圏のビジネス&カルチャーニュース、1月19日付けの記事、ニュース – アートン、西麻布に期間限定の「絵本カフェ」

 出版社、アートンが、西麻布の韓国茶菜房「三丁目カフェ・スーペ」で、期間限定の「絵本カフェ」を開いたそうです。「三丁目カフェ・スーペ」が店舗拡張を予定しており、その工事開始までとのこと。韓国やインドの絵本が並べられ、お絵かきスペースもあるとのこと。写真も付いていましたが、子どもも一緒に入れそうな感じです。

 アートンのサイトを見てみたのですが、とくに関連情報は載っていないようでした。韓国茶菜房「三丁目カフェ・スーペ」の紹介のセクションは、韓国茶菜房三丁目カフェ『スーペ』韓国伝統茶・お菓子・お粥・お酒・小夜食です。

 絵本カフェ、最近かなり流行っているようですね。以前のエントリー、「絵本を知る: 「丸の内ブックカフェ」」でも、丸の内の期間限定の絵本カフェのことを書きましたが、期間限定ではない通常の絵本カフェも全国各地にあるようです。ウェブサイトを開設しているカフェも多いようで、検索をかけると、結構あります。そのうち、(時間ができたら)簡単なリンク集を作ってみたいと思います。

高知県立図書館が「大人のための絵本」コーナーを開設

 1月13日付けの高知新聞の夕刊記事、高知新聞ニュース■生活に役立つ県立図書館 丸地館長が新機軸次々■によると、高知県立図書館では、「大人のための絵本」コーナーが今月末まで開設されているそうです。

 記事の主要部分は、昨年4月に館長に就任された丸地真人さんの様々な新機軸の紹介です。丸地さんは、かの有名な浦安市立図書館の司書をされていた方で、異例の登用で館長に招かれたとのこと。丸地さんの年齢は、なんと41歳! これは大抜擢なんじゃないでしょうか。よくは分かりませんが、公立図書館の館長というと、それなりに年配の方が多い気がします。41歳の若さは、かなりの驚きです。もしかして、都道府県立図書館のなかでは最年少の館長だったりして。

 しかし、その若さと浦安市立図書館での経験を生かして、斬新な取り組みをされているようです。浦安市立図書館といえばビジネス支援が割と有名と思いますが、高知県立図書館でもさっそくビジネスコーナーが設けられているようです。

 で、「大人のための絵本」コーナーですが、これは企画展の一つ。高知県立図書館のサイト、高知県立図書館 Kochi Prefectural Libraryを見てみると、戌年にちなんだイヌ関連のコーナーや南海地震やアスベスト、鳥インフルエンザ、「功名が辻」など、アクチュアルなテーマでいろいろな展示が行われています。うーむ、すごいですね。上記の記事にも書いてありましたが、大型書店なみの充実ぶりです。

 「大人のための絵本」コーナーについては、柳田邦男さんの『砂漠でみつけた一冊の絵本』で取り上げられている絵本を中心にしていると説明がありました。高知新聞の記事に載っている丸地さんの言葉では、12月は自殺者が一番多いと知ったことが開設のきっかけだそうです。「厳しい社会でまいっている大人に、絵本の力で元気になってもらいたい」とのこと。実際、コーナーで読みふける大人の男性もいるそうです。

 サイトでの説明を少し引用します。

 「絵本は子どもが読むもの」そう考えていらっしゃる方はいませんか?

 よく考えて創られた絵本はとても奥深く、大人にも大きな感動を与えてくれるものです。
 年末年始にかけて楽しいイベントが目白押しの中で、様々な悩みを抱えていらっしゃる方も 少なくありません。大人に生きる力を与えてくれる絵本をご紹介することも図書館の役割の一つです。

 まったくその通りですね。この展示が、これまで絵本に縁のなかった大人に、絵本の奥深さと広がりを知る機会になるなら、素晴らしいと思います。

 ただ、ちょっとひねくれた見方かもしれませんが、「大人に生きる力を与えてくれる絵本」という表現には、若干の抵抗を感じます。いや、本当に私の感覚が歪んでいるのかもしれませんが、「生きる力」というのが、どうもなー。

 うーむ、この違和感をどう説明したらよいのか、よく分からないのですが、なんとなく絵本=癒しというフォーマットが醸成されている気がしてしまうのです。もちろん、癒しの要素は大きいとは思いますが、でも、個々の絵本のポテンシャルはそれに収まるものではないような……。いや、なんだか無意味なケチをつけている気もしますね。すいません。

 それはともかく、高知県立図書館、これからの展開に注目です。

「こどものともセレクション」の思い出を募集

 昨日の記事で紹介した福音館書店の「こどものともセレクション」ですが、今日更新されたこどものとも50周年記念ブログこどものとも50周年記念ブログ: 福音館書店からのお知らせの最新記事、こどものとも50周年記念ブログ: 福音館書店から(第27回)によると、刊行を記念して同セットの絵本にまつわる思い出を募集するそうです。「こどものとも」折込付録に掲載するとのこと。

 詳細は次回の「福音館書店からのお知らせ」に掲載されるそうですが、福音館のホームページのレビュー欄に書き込むか、あるいは郵送・FAX・メールで受け付けるようです。

 うちでは『ふくのゆのけいちゃん』が本当に大事な絵本になっているのですが、ただ、「思い出」というにはまだ早すぎますね。

 それはともかく、関心のある方は、ぜひ応募されてみてはいかがでしょう。

「こどものともセレクション」が刊行

 福音館書店から1月に「こどものともセレクション」が刊行されるそうです。福音館書店に案内のページ、福音館書店|こどものともセレクションがありました。引用します。

「こどものとも」50年の歴史の中から、1970年代を中心に近年の話題作まで、物語絵本、民話、ナンセンス、写真、字のない絵本など、様々なジャンルの絵本15冊を厳選しました。思い出の絵本がハードカバーで再登場です。

 ラインナップを見てみると、なかなかバラエティに富んだ内容です。読んだことがないものが多いのですが、 なかがわりえこさんと、やまわきゆりこさんの『ちいさいみちこちゃん』、谷川俊太郎さんと和田誠さんの『とぶ』、谷川俊太郎さんと長野重一さんの写真絵本、『よるのびょういん』が惹かれます。

 そして、非常にうれしい単行本化が二つ。長新太さんの『どろにんげん』と、秋山とも子さんの『ふくのゆのけいちゃん』です。

 長新太さんの『どろにんげん』は、これまで単行本化されなかったのが不思議なくらいの大傑作だと思います。いや、傑作というよりは怪作と言った方がよいかもしれません。これはもう、未読の方はぜひ読んでみて下さい。もちろん、長さん一流のナンセンスなのですが、どことなく底知れないというか、独得の凄みのある絵本です。

 いや、別に何か怖いわけではありません。しかし、この『どろにんげん』も含めて、長さんの絵本には、ある種のホラーの系譜があると私は思っています。

 それから、秋山とも子さんの『ふくのゆのけいちゃん』。こちらの単行本化は、本当にうれしいの一言です。「こどものとも」版で、うちの子どもと一緒に何百回も読んだ、まさに思い出(いや、まだ早すぎるかな?)の絵本です。ぼろぼろになって、表紙や背表紙を補強してさらに読みました。テキストは完全に覚えてしまいました。なぜあんなに好きだったのか謎なのですが、とにかく、うちの子どもの一番のお気に入りだったのです。

 実は、今はあまり手に取らなくなってしまったのですが、せっかくなので、購入してみようかなと思います。単行本で持っていたい絵本です。でも、たぶん、ぼろぼろになった「こどものとも」版もずっと持っているでしょうね。

絵本の復刊の動き

 読売新聞、1月3日付けの記事、懐かしの絵本 続々復刊 : とれたて!ミックスニュース : ニュース : 大手小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)。1950年代から70年代にかけて出版された絵本や児童書の復刊が続いているそうです。

 筆頭に挙げられているのは、『ちびくろ・さんぼ』(瑞雲社)。これは、かなり話題になりましたね。これまでに30万部発行したとのことで、すごいです。他にも、学研、光文社、集英社が絵本や児童書を復刊しているそうです。

 復刊ドットコムの担当者の方の話もありましたが、全体の復刊リクエストのうち1割近くが児童書分野。当然ながら、子どもというよりは親世代からのリクエストのようです。

 なんとなくですが、絵本や児童文学は、記憶の奥底に深く刻まれるものなのかなと思います。もう一度読んでみたいという気持ちの強さが違うのかもしれません。たとえば、bk1はてなこどもの本のカテゴリーの質問一覧を見ても、子どもの頃に読んだ絵本や児童文学のタイトルを教えてほしいという質問が並んでいます。こんなふうに、ある程度確かなニーズがあるから、復刊がビジネスとして成り立っていると言えるかもしれません。

 もう一つ思うのは、世代による違いです。こういう絵本や児童文学の記憶がきちんと存在するのは、もしかすると、戦後のある一定の時期以降のことなのかもしれません。いや、出版の歴史をきちんと調べたわけではないので、よくは分かりませんが……。

 世代ということに関連しますが、上記の記事での赤木かん子さんの指摘は、なるほどなと思いました。赤木さんは復刊ブームを「ノスタルジー出版」と評し、次のように言われています。

ただ子どもや孫に与えても、自分と同じように感動するとは限りません。大人が楽しむ一種の古典文学として支持されていくでしょう」

 自分が感動したからといって、必ずしも子どもが感動するわけではない……。たしかに、そうですね。絵本や児童文学の記憶はおそらく非常に個人的なものではないかと思います。だから、簡単に共有できるものはないでしょう。だから、復刊絵本は、大人のための絵本の一パターンとして定着するということ。

 もちろん、世代を超えて受け継がれていく絵本も確実に存在するわけで、親が楽しんだ絵本を子どもも楽しむこともあります。ただ、押しつけにならないように気を付ける必要はあるかなと思いました。

荒井良二さん、アストリッド・リンドグレン記念文学賞の授賞式

 共同通信社配信の記事で、荒井良二さんが受賞したアストリッド・リンドグレン記念文学賞授賞式の様子が伝えられています。

スウェーデンの世界的な児童文学賞、アストリッド・リンドグレン記念文学賞の授賞式が25日、ストックホルムで行われ、絵本作家の荒井良二さん(48)=東京都在住、山形市出身=と英国の児童作家フィリップ・プルマンさんに賞状と賞金各250万クローナ(約3700万円)が贈られた。

 笑顔の荒井さんがビクトリア王女と握手している写真も付いていました。あのぼさぼさ髪に無精ヒゲと丸メガネ、割とちゃんとした服装ですが、よく見ると、白のシャツがズボンからはみ出してますね(^^;)。なんか、いいなー。とても荒井さんらしい気がします。

 それで、少し調べてみたら、アストリッド・リンドグレン記念文学賞のサイトが見つかりました。Astrid Lindgren Memorial Awardです。スウェーデン語と英語の両方で開設されています。

 荒井さんのプロフィールやインタビュー、絵本の紹介や著作リストもあり、かなり充実した内容。荒井さんのセルフポートレートは、あの鮮やかな色彩による自画像です。

 英語はなかなか厳しいのですが、どんなふうに評価されているのか、ちょっと知りたいですね。そのうち読んでみようと思います。

 ともあれ、荒井さん、本当におめでとうございます。

「こどものとも」創刊50周年記念ブログ、5月下旬スタート

 福音館書店の月刊絵本「こどものとも」が来年3月で600号、創刊50周年を迎えるそうです。それを記念して、福音館書店で記念のウェブログを開設(!)。昨日、配信された福音館書店のメールマガジン「あのねメール通信 2005年5月6日 Vol.42」に案内がありました。

 それによると、ウェブログには、これまでに刊行した「こどものとも」600点と「こどものとも年中向き」200点のバックナンバー全点(!)の表紙と簡単な内容を、1週間に1年分ずつ紹介し、毎回その刊行当時のことを知る方々によるエッセイを掲載。50年ですから、50週、約1年で50年の歴史をたどることになるそうです。5月下旬までにはスタートとのこと。

 これはすごい!! バックナンバー全点ですよ、みなさん! あの名作・傑作から、あの怪作まで、すべての表紙と内容紹介……。いや、本当にすごい試みです。

 エッセイは誰が執筆されるのかな。「こどものとも」50年の歴史ですから、そうそうたるラインナップになることは間違いなしですね。非常に楽しみです。

 ウェブログですから、もちろん、一般の読者の感想やコメントも書き込めるようになるみたいです。これは、ものすごく盛り上がりそうですね。私もぜひぜひ参加したいです。

 一般に企業によるウェブログの活用としても、非常におもしろい事例になるのではないでしょうか。こういう有意義な使い方があるんだという先進的な取り組みとして注目される気がします。

 ともあれ、スタートは5月下旬。まだ先ですが、本当に楽しみに待ちたいと思います。

「丸の内ブックカフェ」

 クリップしている東京新聞の記事、飲食しながら絵本が読める「丸の内ブックカフェ」。この取り組み、朝日新聞でもasahi.com: 「絵本の面白さ知って」丸の内ブックカフェ開催中-文化・芸能の記事で取り上げられていました。

 東京、丸の内周辺のカフェ22店が4月16日から5月1日まで、飲食しながら絵本が読める「丸の内ブックカフェ」になるそうです。4月23日の「子ども読書の日」にちなんで、文化庁と大手町・丸の内・有楽町再開発計画推進協議会が共催、朝日新聞社が協力しているとのこと。

 発案者は文化庁長官の河合隼雄さん。「カフェでお父さんたちが読んだらおもろいやないか」ということで始まったのだそうです。カフェに置かれる絵本は計12冊。河合さんや谷川俊太郎さん、斉藤由貴さん、阿川佐和子さんらがセレクト。手にとって自由に読むことができます。お父さん向けの絵本ガイドも用意され、5月1日までは近くの丸善や冨山房書店などの3つの店舗ですぐに購入できるそうです。いや、これは、すごいですね。

 こういう試みを見ると、やっぱり絵本は本当に流行っているんだなあとあらためて実感しますね。従来、絵本がなかった空間にどんどん絵本が入ってきている、そんな印象を受けます。

 その結果として、河合さんが言われているように、日頃あまり絵本に接する機会のないお父さんやサラリーマンの方々が絵本に目を開かれるのなら、それはとても有意義と思います。これをきっかけに、自宅でもお父さんが絵本の読み聞かせを始めるようになるかもしれませんね。

 ただ、一つ気になるのは、こういう取り組みが主に大人に向けてなされていること。上記の河合さんの言にもありますが、絵本をカフェに置いて誰に読んでもらいたいのかといえば、あくまで大人。これで本当によいのかなと少し疑問もわいてきます。

 たとえば、今回の試みに参加したカフェに親子連れが気楽に入っていけるのかどうか。そのカフェで小さな子どもたちが絵本に楽しく接したり、あるいはお父さんやお母さんと一緒に絵本を読めるのかどうか……。もしそうではないなら、いったい、このカフェに置かれている絵本とは何なのだろう? 何かズレているような……。

 まあ、ちょっと考えすぎかもしれません。でも、カフェという空間は、なかなか小さな子ども連れでは入りにくいことが多いんですね。だから、せっかくカフェに絵本を置くなら、そこが同時に子どもたちも楽しく過ごせる場であってほしいと思います。もしかすると、「丸の内ブックカフェ」でも、そういう工夫をしているところがあるのかもしれませんが……。

 あと、今回の試み、共催している文化庁大手町・丸の内・有楽町地区 再開発計画推進協議会のウェブサイトには、とくに情報が見あたりませんでした。私の検索の仕方が悪いのかもしれませんが、参加しているカフェの所在地や連絡先、そこに置かれている絵本の一覧、また誰がどんな絵本をセレクトしたのか、といったことくらいは知りたいところです。まあ、まだ始まったばかりなので、そのうち情報が掲載されるかもしれません。

【追記(2005年5月4日)】

 上記で関係サイトに情報が掲載されていないと書きましたが、どうやら、私の勘違いのようです。この間に情報掲載ページを見つけました。大手町・丸の内・有楽町地区再開発計画推進協議会と文部科学省が推進している「丸の内元気文化プロジェクト」のサイト、Marunouchi.comのイベント開催実績一覧のページ、Marunouchi.comです。今回の実施店舗とおすすめ絵本の取り扱い書店のリストが載っていました。

 「丸の内ブックカフェ」は5月1日までなので、もう終了していますが、店舗と書店のリストを引用しておこうと思います。

<丸の内ブックカフェ実施店舗>

  • エクセルシオールカフェ(丸の内トラストタワー店、丸の内ビル店)
  • スターバックスコーヒー(KDDI大手町ビル店、新大手町ビル店、丸の内三菱信託銀行ビル店、JR東京駅日本橋口店、丸の内ビル店、丸の内三菱ビル店、丸の内新東京ビル店)
  • タリーズコーヒー(大手町日本ビル店、丸の内古河ビル店、パシフィックセンチュリープレイス丸の内店)
  • チェーロ(東銀ビル)
  • 三菱電機 DCROSS(三菱電機ビル)
  • フラッグスカフェ(三菱電機ビル)
  • ガストロパブ クーパーズ(三菱ビル)
  • 相田みつを美術館内(東京国際フォーラム)
  • Marunouchi Cafe(新東京ビル)

<お薦めの絵本の取扱書店>

  • 冨山房書店(丸の内MY PLAZA)
  • 丸善(丸の内オアゾ丸の内本店、丸ビル店)

 もしかすると、継続して絵本を置いているカフェもあるかもしれませんね。期間中の反響やその後についても知りたいところです。

『絵本であそぼ!』パパ’s絵本プロジェクトの本が2月末に刊行

 絵本ナビ パパ’s絵本プロジェクトの本が、2月末に出版されるそうです。昨年、刊行された『幸せの絵本』に続き、今度はパパ’s絵本プロジェクト! すごいなあ。たしか『幸せの絵本』の第二弾も刊行予定になっていたと思いますし、次々と本が出ますね。

 【楽天ブックス】【予約】 絵本であそぼ!~子どもにウケるお話し大作戦:パパ’S絵本プロジェクト/安藤哲也・金柿秀幸・田中尚人では、詳しい内容紹介が掲載されていました。

 全体で13のテーマ、計90冊の絵本を紹介。コワイ話、ビロウな話、ナンセンスな話、のりもの絵本、昆虫もの、等々、実際に「パパ’Sお話し会」でウケた絵本をセレクトとのこと。これはおもしろそうです。

 あと、ぜひ読んでみたいのは、コラム&トーク。パパ’S絵本プロジェクト結成のいきさつや、絵本を読むことについての3人のメンバーによる鼎談、全国のパパへのメッセージが掲載されるようです。

 楽天ブックス限定の予約特典もあるとのことで、いまから予約してみようかな。

マタニティ・ブックスタート

 『朝日新聞』のasahi.com : MYTOWN : 山口の記事「おなかの赤ちゃんに読んで/出産前の母親に絵本」。山口県小野田市の取り組みです。少し引用します。

0歳から絵本を通して言葉と心を育むため、出産後の母親に絵本を贈る「ブックスタート」運動が全国の自治体に広がる中、小野田市は出産前に贈る独自の「マタニティー・ブックスタート」に取り組んでいる。育児で忙しい出産後より、おなかの赤ちゃんにゆっくり読んであげながら出産を迎えてほしいという。

 うーん、どうなんでしょうね、これ。

 いや、たしかに有意義な部分も大いにあると思います。母親が(もちろん父親も)絵本に接する機会がそれだけ早くなるわけですし、それは赤ちゃんが生まれてからの絵本とのつきあい方にもよい影響を及ぼすと言えます。また、母親にとっても父親にとっても、絵本を渡されることで、自分たちが「親」になることをこれまで以上に自覚できるかもしれません。さらに、記事でも書かれていましたが、出産前の方が余裕があるというのも重要な点でしょう。

 とはいえ、生まれてしばらくの赤ちゃんに絵本を読んでも、おそらく赤ちゃんは絵本を受け入れないのではないでしょうか。少し大きくなってからも遊び道具にすることが多いと思います。そもそも絵本が「絵本」として認知されるのは、それなりに条件が整わないと難しい気がします。

 そうだとすれば、親が期待するほどには赤ちゃんが絵本を楽しんでくれないとき、逆に絵本なんていらないということになりはしないか……。考えすぎかもしれませんが、絵本とのかかわり方が阻害されることもありうるように思いました。もちろん、このあたりについては、事前にきちんと伝えておけばよいのでしょうが……。

 あと、この取り組みがある種の方向に進んでいくと、たとえば「胎教によい絵本の読み聞かせ」とか「胎教におすすめの絵本」といったところまで行くかもしれませんね。最近は絵本ブームと言われていますし、もしかすると、どこかの出版社がすでに企画を立てているかも。たぶん出版社にとっては新しい市場になるような気がします。

 まあ、少し考えすぎかな。どんなもんでしょう。