今日もうちの子どもは読む前に、「画面を絶対に近づけないで!」と言っていました。よっぽど恐いんだな。それでも、この絵本は大好き。今回「ジュディ」と「ピーター」が「ジュマンジ」に到達して危機を脱したあとで、うちの子ども曰く「ジュマンジのゲーム、やってみたいなあ」。恐いんじゃないの?と聞いてみたら、でもやってみたいとのこと。なんとなくこの気持ち、分かるような気がします。(ちゃんとゴールにたどり着けるなら)ドキドキハラハラの最高のゲームかもしれませんね。
ところで、うちの子どもは「ジュディ」と「ピーター」がジュマンジのゲームを抱えて公園から出ていく画面に注目していました。二人を見送るように騎馬像の後ろ姿が描かれているのですが、うちの子どもの考えでは、この騎馬像があやしいとのこと。つまり、ジュマンジのゲームを作ったのは騎馬像なんじゃないか。なぜなら、馬に乗っているしハトがまわりを飛んでいるし、動物たちがまわりにいるから。それに、途中で出てくる案内人はこの馬に乗っている人なんじゃないか……。うーむ、なかなかおもしろい解釈。画面では騎馬像は公園を出ていく二人を後ろからじっと見下ろすような描写になっており、たしかにあやしい雰囲気があります。いずれにせよ、ジュマンジを作ったのは誰か、いったい誰が公園に置いたのかは一つの謎ですね。
▼クリス・バン・オールスバーグ/辺見まさなお 訳『ジュマンジ』ほるぷ出版、1984年