再び『ジュマンジ』。『ザガズー』のあとに読んだのですが、「じんせいって びっくりつづきですね!」という『ザガズー』の末尾の一文に対してうちの子ども曰く「でも、もっとびっくりするのがこっち」。
今回もうちの子どもは、読む前に「[読んでいるとき画面を]絶対に近づけないと約束して!」と言っていました。で、最初わざと低い声で読んでみたら「普通の声で読んで!」と言われました。よっほど恐いんだな(^^;)。それでも、この絵本、読んでみたくなる魅力があるんですね。
それはともかく、なんとなく思ったのですが、『ジュマンジ』では人の顔の表情がそれほど正面から描かれていません。後ろ姿が割と多いですし、上から見下ろす構図もけっこうあります。表情が分からないことが逆に画面の緊張感を高めていると思います。あるいは、顔の表情といった分かりやすいものではなく、画面全体で緊迫した雰囲気を表していると言えるかもしれません。
▼クリス・バン・オールスバーグ/辺見まさなお 訳『ジュマンジ』ほるぷ出版、1984年