もとしたいずみ/荒井良二『すっぽんぽんのすけ』

 今日はうちの子どものリクエストにより、ラストページから逆向きに読んでいきました。当然、ページとページの間で物語がつながらないので、なんだかおかしなことになっていきます。でも、うちの子どもは、けっこうおもしろがっていました。こういう遊びもたまにはいいかも。物体としての本のつくりを意識する、あるいは一直線に一方向に進む物語を相対化する、なんて意味もあったりして……まあ、そんな大層なことではないですね。読んでいて気が付いたのですが、この絵本、画面にいろいろおもしろい描き込みがあります。ビルの屋上でシェーをしている人とかパンダとか。イヌの忍者の刀がホネのかたちになっているのも、おかしいです。
▼もとしたいずみ 作/荒井良二 絵『すっぽんぽんのすけ』すずき出版、1999年

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