アネット・チゾン、タラス・テーラー『三つの色のふしぎなぼうけん』

 こちらもおもしろい。この絵本は「まほうの色あそび」というシリーズの1冊。主人公の男の子「ハービィ」とイヌの「アンジェロ」が、青、黄、ピンクの3色を使って、いろんな色の付いたさまざまな動物たちを描いていきます。紙のページの間に色の付いた半透明なセロファンがはさまれており、セロファンのページと紙のページを重ねることで、別々の色の付いた動物たちを重ね合わせることができます。たった3色なのに、重ねることで別の色とそして別の動物(!)が鮮やかに浮かび上がってきます。

色は、どこからきたんだろう。ハービィは
どの色も、青と黄色とピンクからつくった。
そして、この三色のこい色とうすい色を使って、
でっかい花をかいたよ。

色の仕組みを学ぶことができます。学ぶというよりは、色と形を重ねて新しい色と形を生み出す、それを自分でやってみることの視覚的な驚きとおもしろさ。この絵本、おすすめです。
▼アネット・チゾン、タラス・テーラー/竹林亜紀 訳『三つの色のふしぎなぼうけん』評論社、1984年

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です