やはり、おもしろい。うちの子どももかなり気に入っています。今日も大受けしていました。
この絵本の特徴の一つは、擬態語がたくさん出てくるところ。たとえば「ぱくぱくぱく」「ふわふわふわ」「もくもく」など、フォントも他とは違っていて目立ちます。このたくさんの擬態語がリズミカルでおかしさを生んでいます。
ところで、主人公のかえるの「ごん」はふつうの人間なみの大きさで言葉もしゃべりますし、二本足で立っています。お化けがえるですね。で、「ごん」が人間のまちに行って闘鶏を見ていると、まわりの人間からこんなふうに言われます。
かえるのくせに、こんなところへ
くるとは なまいきだ。どけっ!
これに対して「ごん」は一言、
えばるな にんげん!
このセリフ、とても印象的。そうだよなあと妙に納得します。
▼赤羽末吉『おへそがえる・ごん ぽんこつやまの ぽんたと こんたの巻』小学館、2001年