瀬川康男『ひな』

 今日は2冊。子犬の「ひな」がカエルや人間の女の子に出会う様子が描かれています。女の子との交流はとてもほほえましい。瀬川さんならではの抽象化された線と複雑な文様、また細かな彩色が実に美しいです。イヌと人間が友だちになるというモチーフは、瀬川さんの他の絵本にもあったように思いますが、においをかいだり、かんだり、なめたり、花を飾ったり、だきしめたりといった体感的な交流はなんとも気持ちよさそう。幸福感に満ちています。
▼瀬川康男『ひな』童心社、2004年、[装丁:辻村益朗+オーノリュウスケ]

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