今日は1冊。この絵本は「だんごむし」たちが海の仲間に会いに行く冒険物語。「たんごむし」シリーズはうちの子どもも大好きです。このシリーズでおもしろいなと思うのは、物語は擬人化されているのですが、絵はかなりリアルであること。ダンゴムシが日本語をしゃべったり、船で海に行ったり、たき火をしたりと、たしかにファンタジー。とはいえ、だからといって、ダンゴムシなどの生物の顔や身体が人間のように描かれることはなく、かなり写実的です。ファンタジーなのにリアルというか、リアリティのあるファンタジーというか、独特の雰囲気を生んでいると思います。
表紙と裏表紙の見返しには、物語に登場するいろいろな生き物のイラストが名前付きで載っていました。海の生き物は名前もかたちもユニークなものが多いですね。私はあまり知識がないので、子どもの質問に答えられなかったのですが、本文の絵と照らし合わせながら楽しみました。
うちの子どもは、「だんごむし」シリーズのなかでもこの絵本が特に気に入ったようで、買って持っていたいと言っています(今日、読んだのは図書館から借りました)。どうしようかなあ。絵本の本棚はもう満杯ですし、うーむ、困った。
▼松岡達英『だんごむし うみへいく』小学館、2001年