今日は2冊。今回、うちの子どもは「ムッシュ・ムニエル」の魔法に注目していました。よく見ると、まちにやってきた「ムッシュ・ムニエル」のうしろでは、ピーナッツが鳥(?)になって飛んでいますし、通りの向こうのクルマもちょっと変なかたち。他にも魔法の描写が描き込まれているかもしれません。
▼佐々木マキ『ムッシュ・ムニエルをごしょうかいします』絵本館、2000年
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佐々木マキ『ムッシュ・ムニエルをごしょうかいします』
「ムッシュ・ムニエル」は魔術師のヤギ。子どもを一人さらって弟子にしようとするのですが……という物語。主人公「ムッシュ・ムニエル」は、外見が服を着たヤギそのまま(りっぱな角!)で、人間のまちをすたすた歩き、しかもホテルに部屋もとります。とぼけた様子がよいです。男の子をさらう魔法もユニーク。というか、どうしてこれでうまくいくのかよく分かりません(^^;)。冷静に考えると、けっこうこわい話なのかもしれませんが、おそろしいことはまったくなく、物語も描写もニコリと微笑が合っています。あるいは、魔術師にさらわれ弟子になって諸国をめぐるというのは、子どもにとっては(いや大人にとっても)けっこう魅力的かも。
▼佐々木マキ『ムッシュ・ムニエルをごしょうかいします』絵本館、2000年