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アネット・チゾン/タラス・テイラー『バーバパパのしんじゅとり』

 「バーバパパのちいさなおはなし」シリーズの1冊。少し小さめの絵本シリーズです。今回、バーバパパたちは、みんなで真珠取りに出かけます。自分たちで船を造り、南の海へとやって来たバーバパパたち。いろいろ楽しいエピソードがあり、最後には「バーバベル」に真珠の首飾りを作ります。

 船や潜水用の箱を輪切りにして描写するのは、「バーバパパ」シリーズならではと思います。へぇーと思ったのは、バーバパパたちはどうやら人間と同じように呼吸をしていること。潜水用の箱や潜水服には、空気を送り込む管が付いています。でも、体のかたちを変えて変身すると、空気がなくても大丈夫なんですね。なかなか細かい描写です。

 巻末の注記によると、もともとこの絵本は「バーバパパ・ミニえほん」の21巻の装丁を変えて刊行したものだそうです。原書の刊行は1974年。

▼アネット・チゾン/タラス・テイラー/山下明生 訳『バーバパパのしんじゅとり』講談社、1997年、[装丁:スタジオ・ギブ]

アネット・チゾン、タラス・テイラー『バーバパパのさんごしょうたんけん』

 「バーバパパ世界をまわる」シリーズの5冊目。エジプトの紅海にやってきたバーバパパ一家、犬のロリータがケガをしてしまいます。

 バーバパパのシリーズはたくさんあって(「バーバパパのちいさなおはなし」とか「バーバパパ・知識のえほん」とか)、うちの子どもも大好きなのですが、私はやはり最初のシリーズがストーリーも絵も一番よかったと思います。

▼アネット・チゾン、タラス・テイラー/山下明生 訳『バーバパパのさんごしょうたんけん』講談社、2000年