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ジョン・バーニンガム『ねえ、どれが いい?』

 やはり、おもしろい。今回も家族みんなで「究極の選択」を楽しみました。前回読んだときとは答えが変わったりします。絵はどことなくユーモラスで楽しい感じなのですが、なかには、びっくりするものも。

ねえ、どれが いい?
へびに まかれるのと、
魚に のまれるのと、
わにに 食べられるのと、
さいに つぶされるのとさ。

この文に付けられた絵では、男の子の足だけがワニの口から出ていたり、サイのおしりの下でぺちゃんこになっていたりします。ちょっとドキッとしますが、とはいえ、そんなに恐くはありません。

どれなら 食べられる?
くものシチュー、
かたつむりのおだんご、
虫のおかゆ、
へびのジュース。

この質問に、うちの子どもは「でも虫を食べるところ(地域)もあるよねえ」なんてつっこみを入れていました(^^;)。
▼ジョン・バーニンガム/まつかわまゆみ 訳『ねえ、どれが いい?』評論社、1983年

ジョン・バーニンガム『ねえ、どれが いい?』

 これはおもしろい! いろんなおかしな選択肢が見開き2ページに描かれ、「ねえ、どれが いい?」と尋ねられます。どれもちょっと遠慮したいものが多くて、なんだか究極の選択のようになり、おかしい。家族みんなで「うーん」と考え、自分はこれ、私はこれ、と楽しみました。読み終わったあとでうちの子どもが一番いいなと言っていたのは、「ネコとボクシング」と「小人の宝探しの手伝い」の2つ(^^;)。原書の刊行は1978年。この絵本、おすすめです。
 ところで、この絵本を読む前にうちの子どもは表紙を見て「『アボガドベイビー』を描いた人が描いているんでしょ?」と聞いてきました。『アボガドベイビー』はジョン・バーニンガムさんの絵本で、だいぶ前に図書館から借りて読んで、うちの子どもがけっこう気に入っていたのです。『ねえ、どれが いい?』の表紙の子どもの描き方から分かったようで、子どもはよく見ているなと思いました。ちなみに、『アボガドベイビー』もとてもおもしろい絵本で、おすすめです。
▼ジョン・バーニンガム/まつかわまゆみ 訳『ねえ、どれが いい?』評論社、1983年