今日は1冊。「メチャクサ」のくさいくさい臭いにやられて3回もダウンするオオカミ、色が変わったり体がぐにゃぐにゃ、へなへなになったり、マンガのような描写で笑ってしまいます。あらためて考えてみると、「メチャクサ」はけっこうピースフル。オオカミが襲ってきてもまったく取りあいませんし、くさい臭いに引きつけられたハエ、それを食べるカエルや小鳥をいつも自分の体に住まわせています。臭いはともかく、みんなと楽しく共生しているところは、なかなかよい感じです。考えてみれば生き物はそもそも臭いを発するものであって、くさいのは当たり前と言えるかもしれませんね。
▼ジョナサン・アレン/岩城敏之 訳『メチャクサ』アスラン書房、1993年
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ジョナサン・アレン『メチャクサ』
今日は2冊。「メチャクサ」というのは主人公のヘラジカの名前。なぜ「メチャクサ」かといえば、めちゃくちゃくさいから。くさい臭いに引きつけられて、「メチャクサ」の頭はハエだらけ、そのハエを食べにカエルや小鳥たちまで頭に住み着いてしまうほどです。で、森で一番いばっているオオカミが「メチャクサ」を襲って食べようとするのですが、何度やっても、猛烈な臭いにバタンキューと逆に倒されてしまうという物語。この痛快なお話と、なにより「くさい」という子どもの大好きな生理感覚が効くのか、うちの子どもには大受け。私もつい吹き出してしまい、二人でゲラゲラ、笑いのツボにはまってしまいました。主人公「メチャクサ」の絵はいかにもくさそう、というかバッチイ感じでよいです。この絵本、くさいのはイヤという人には向きませんが、でも多くの子どもは大好きなんじゃないでしょうか。えー、一応、おすすめです。原書の刊行は1990年。
▼ジョナサン・アレン/岩城敏之 訳『メチャクサ』アスラン書房、1993年