今日は1冊。「メチャクサ」のくさいくさい臭いにやられて3回もダウンするオオカミ、色が変わったり体がぐにゃぐにゃ、へなへなになったり、マンガのような描写で笑ってしまいます。あらためて考えてみると、「メチャクサ」はけっこうピースフル。オオカミが襲ってきてもまったく取りあいませんし、くさい臭いに引きつけられたハエ、それを食べるカエルや小鳥をいつも自分の体に住まわせています。臭いはともかく、みんなと楽しく共生しているところは、なかなかよい感じです。考えてみれば生き物はそもそも臭いを発するものであって、くさいのは当たり前と言えるかもしれませんね。
▼ジョナサン・アレン/岩城敏之 訳『メチャクサ』アスラン書房、1993年