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長新太『こんなことってあるかしら?』

 今日は1冊だけ。この絵本、画面に付いた文はどれも「こんなことってあるかしら?」で締められています。これに「ない、ない!」「ある、ある!」と突っ込んで楽しんでいました。

 ところで、巻末の著者紹介のところを見ると、次のように書いてありました。

長新太
ちょう・しんた 1927年東京生まれ。ナンセンスってこういうことではないかしら、と生まれた作品は、たくさんのナンセンスファンを生む。……

 たしかになあ。長さんの作品ではじめてナンセンスの神髄を知る、そんな感じがします。

▼長新太『こんなことってあるかしら?』クレヨンハウス、1993年

長新太『こんなことってあるかしら?』

 「こんなことってあるかしら?」と言ってしまうようなシュールでナンセンスな画面の連続。うちの子どもに一番うけていたのは消防自動車のお話。私が笑ってしまったのは小さいタクシーの画面でした。この絵本、実は表紙が謎なんですね。文や説明は付いていません。ちょっと恐いような、おかしいような、不思議な絵です。

▼長新太『こんなことってあるかしら?』クレヨンハウス、1993年