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たむらしげる『ひいらぎはかせとフロストマン』

 またまた『ひいらぎはかせとフロストマン』。うちの子どもはかなり気に入っています。「フロストマン」はまちじゅうを凍らせてしまうのですが、見た目はあまり恐くありません。逆にユーモラス。凍り付いたまちの白や青と「ひいらぎはかせ」の研究所や光の黄、色の対比が美しいなと思いました。

▼たむらしげる『ひいらぎはかせと フロストマン』フレーベル館、2001年

たむらしげる『ひいらぎはかせとフロストマン』

 今回うちの子どもは裏表紙に描かれたロケットそりにひかれていました。「電気コートも着てるね!」。この電気コート、寒さに耐えるために全身をおおうつなぎのような服なのですが、背中にはバッテリーがついていて、それは服の大きさにより9Vとか4.5Vとか容量が違うようです。なかなか細かい描写ですね。でも、9Vくらいで暖かくなるのかなあ。

 それはともかく、「フロストマン」の息で真っ白に凍り付いたまちの景色がとても美しい。CGで描かれているのでしょうか、微妙な陰影がきーんと凍った空気を感じさせます。で、そのなかを歩く「ひいらぎはかせ」たち。思ったのですが、機能停止したまち、それも美しいまちを歩くというモチーフは、たむらさんの他の絵本にもけっこう見られるような気がします。

▼たむらしげる『ひいらぎはかせとフロストマン』フレーベル館、2001年

たむらしげる『ひいらぎはかせと フロストマン』

 「ひいらぎはかせ」シリーズの1冊。今回は、なんでも凍らせてしまう巨大な「フロストマン」がまちに現れ、すべてを氷の世界に閉じこめてしまいます。この危機を救うのが「ひいらぎはかせ」。氷で出来たアイスロボット、「アイスマン」たちを造り出し、「フロストマン」をやっつけるという物語。

 「ひいらぎはかせ」がどうやってまちを救うかが見物です。「おお、こうくるか」の驚きの展開。なかなかユーモラスで、うちの子どももだいぶ受けていました。

 「ひいらぎはかせ」シリーズは裏表紙もおもしろい。物語の楽しい続きが描かれています。うちの子どももニコリ。

 ところで、カバーには作者のたむらさんの案内文が掲載されていました。数年前の冬にアラスカに旅行に行ったとき、巨大なフロストマンが雪原をゆっくりと歩いている水彩画を描いたそうです。その絵がこの絵本のもとになっているとのことでした。

▼たむらしげる『ひいらぎはかせと フロストマン』フレーベル館、2001年