たむらしげる『ひいらぎはかせと フロストマン』

 「ひいらぎはかせ」シリーズの1冊。今回は、なんでも凍らせてしまう巨大な「フロストマン」がまちに現れ、すべてを氷の世界に閉じこめてしまいます。この危機を救うのが「ひいらぎはかせ」。氷で出来たアイスロボット、「アイスマン」たちを造り出し、「フロストマン」をやっつけるという物語。

 「ひいらぎはかせ」がどうやってまちを救うかが見物です。「おお、こうくるか」の驚きの展開。なかなかユーモラスで、うちの子どももだいぶ受けていました。

 「ひいらぎはかせ」シリーズは裏表紙もおもしろい。物語の楽しい続きが描かれています。うちの子どももニコリ。

 ところで、カバーには作者のたむらさんの案内文が掲載されていました。数年前の冬にアラスカに旅行に行ったとき、巨大なフロストマンが雪原をゆっくりと歩いている水彩画を描いたそうです。その絵がこの絵本のもとになっているとのことでした。

▼たむらしげる『ひいらぎはかせと フロストマン』フレーベル館、2001年

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