先月から楽しみにしていた、福音館書店の月刊物語絵本「こどものとも」の創刊50周年記念ウェブログがスタートしました。こどものとも50周年記念ブログです。
ウェブログのよくあるパターンとは違って、トップページの記事リストは時系列ではなく、カテゴリー別になっているようです。もちろん、コメントもトラックバックもOKみたいです。
初回は、1956年(昭和31年)の創刊号から1年分のバックナンバー12冊の紹介、1956年度の社会の出来事や世相を記した「そのころあったこと」、そして、エッセイは社会福祉法人井の頭保育園の創始者である福知トシさん。
バックナンバー12冊を見てみると、 ぞうのたまごの たまごやきがあります。なんと長新太さんが絵を描かれたものよりかなり以前に、別の方の絵で刊行されていたんですね。長さんの絵とはだいぶ趣が違います。
また、当時の「こどものとも」には、 マッチうりのしょうじょといった名作のダイジェストも入っていたんですね。はじめて知りました。
エッセイでは、福知トシさんが、「こどものとも」創刊号『ビップとちょうちょう』が保育園に届いたときのことを記されています。私は福知さんのことをこれまで全く知らなかったのですが、エッセイからリンクされているプロフィール、がんばる人 第30回 福知 トシを読むと、戦後の保育園作りにたいへんな努力をされた方でした。このプロフィールの文章も実に印象深く、ぜひ一読をおすすめします。
ところで、今回のウェブログは、公開が当初の告知よりだいぶ遅れましたが、どうも技術的な問題が若干あったようです。BLOG界の出来事:06/24-BLOG界の出来事経由で知った記事、O saisons, o chateaux…:ブログ、やっと納品に、そんなことが書かれていました。「某大手児童書版元のブログ」という表現になっていますが、児童書出版元で現在、ウェブログを構築・公開しているのは、たぶん福音館書店だけですよね。
どんな環境でも適切に表示されるウェブページを作るのは、本当に大変なことと思います。ウェブログという新しい仕組みを導入するのであれば、なおさらかもしれません。
私たち閲覧者は表に見える部分しか知らないわけですが、それを支える裏方の苦労と努力を少しかいま見た気がします。