今江祥智/和田誠『あめだまをたべたライオン』

 今日は1冊。アフリカの緑の森に暮らすライオンの「ルル」。ある朝、目の前に落ちてきた黄色いあめ玉を飲み込んでしまいます。するとまるで子猫のような声になってしまった「ルル」はじっと穴暮らし、外に出られなくなってしまうという物語。
 「ルル」という名前がちょっとおもしろい。たてがみがあるからオスだと思うのですが、なんだかカゼ薬みたいな、かわいい名前です。絵を見ても、百獣の王といった迫力はぜんぜんなく、少しとぼけた様子。
 結局、穴のなかでおなかがすいてしまった「ルル」は、なんと「こうさぎ」に助けられて生きながらえます。声が変わってしまったがゆえに、食べる/食べられる関係が逆転し、弱きもの助けられていく、それは、声がもとに戻ったあとも「ルル」の生き方を変えていきます。なかなか楽しいラストです。うちの子どもも読んだあと「おもしろかったね」と言っていました。この絵本、おすすめです。
▼今江祥智 作/和田誠 絵『あめだまをたべたライオン』フレーベル館、1978年

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です