アネット・チゾン、タラス・テーラー『まほうにかかった動物たち』

 今日は1冊。この絵本のストーリーは、よく考えてみると、いわば人造生物(?)の悲哀を描いたものとも言えそうです。「人間にきらわれるのがいやなんです」「ほかの動物とちがうからって、人間が悪者あつかいするんだ」と「ハービィ」に訴えています。最後は「ハービィ」とイヌの「アンジェロ」が友だちになり、みんなで楽しくパーティなんですが、これで本当にいいのかなと少し疑問。それはともかく、生命をいとおしむという「おばけのバーバパパ」シリーズと共通のモチーフが読みとれるような気がしました。
▼アネット・チゾン、タラス・テーラー/竹林亜紀 訳『まほうにかかった動物たち』評論社、1984年

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