小林伸光『ロケットがゆく』

 今日は1冊。「おおきなポケット」はもともと小学生向けなので、うちの子どもには少し難しいと思うのですが、この『ロケットがゆく』は大のお気に入り。もう何十回も読まされています。日本のH2Aロケットの1段目と2段目が工場からトレーラーや船やクレーンなどを使って発射場に運ばれ、そこで組み立てられて宇宙に飛んでいくまでを、CGを使って写実的に描いています。こんなふうに運んでいるのかと、はじめて知ることもいろいろ。ロケットのリアルな描写で、うちの子どもがこの絵本を大好きな理由はよく分かるのですが、正直言って私はあまり好きじゃありません。なんだろうな、つまり、CGを使う必要性がよく分からないのです。これだけリアルに描写するなら、むしろ、実物のH2Hロケットの様子を撮影して、写真絵本にした方が何倍も興味深いと思うのですが。というのも、CGで作られた画面にはまったく一人も人間の姿がないのです。ロケットをはじめ輸送機械や発射場だけで、そこで働いているはずの人間が一人もいないというのは、リアルなCGだけに、あまりに不自然! ちょっと、どうかと思います。でもまあ、子どもに読んでと言われたら読むわけですが……。
▼小林伸光『ロケットがゆく』「おおきなポケット」2002年4月号(通巻121号)、福音館書店、2002年

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