「11ぴきのねこ」シリーズの1冊。このシリーズは、うちの子どもも大好きです。今回は、遠足に出かけた11ぴきのねこたちが、「ウヒアハ」という化け物につかまってしまい、山のお城で働かされてしまうという物語。
「はなをとるな」「はしをわたるな」「木にのぼるな」といった立て札がポイントです。「~するな」と言われるとついやりたくなってしまったり、あるいは他の人が楽しそうにやっていると自分も試してみたくなるのが、人情というもの。そのあたりが、とてもユーモラスに描かれています。
ところで、11ぴきのねこたちを奴隷みたいに働かせる「ウヒアハ」、なんだかお茶目です。ポーチを下げていて、しっぽにはリボンの飾りまでつけている。あんまり悪そうに見えません。よく見ると、裏表紙にも隠れていました。
▼馬場のぼる『11ぴきのねこ ふくろのなか』こぐま社、1982年