なんとも不思議な絵本。ニューヨークに住む男の子のところに、王様、女王様、王子様、お付きの人たちが行列を作って訪ねてくるというお話。この行列がとてもユーモラス。ラストにはトランプの絵札と人形が描かれており、どうも、ここから王様たちは抜け出してきた気がしてきます。フランスの古い民謡に基づいていると記されていました。
訳者の谷川さんのあとがきによると、ニューヨークのソーホーの実在のまちなみが紙面の端々に描かれているそうです。原著の刊行は1967年。この絵本、おすすめです。
▼ユリ・シュルヴィッツ/谷川俊太郎 訳『あるげつようびのあさ』徳間書店、1994年
はじめまして、こんにちは。
asukabと申します。
丁寧に絵本の感想を記されていて、とても参考になりました。
どうもありがとうございました。
シュルヴィッツ作品は、作中の時間がすてきですね。
まだ『あるげつようびのあさ』を持っていないので購入しようかどうか迷っていたのですが、感想を読ませていただきアマゾン・カートに入れることにしました。
原書で読んでいるので、邦訳を購入するかどうかいつも迷うところです。
この作品、「絵本の中の絵本」「絵本的」という表現がぴったりですよね。
『ぼくとくまさん』とともに、彼の時空感覚に魅せられました。
asukab さん、はじめまして。コメントをありがとうございます。レスポンスが遅くなってしまい、すみません。シュルヴィッツさんの作中の時間の素晴らしさ、本当にそうですよね。とくに『よあけ』と『ゆき』のダイナミズムは、ため息が出るほどすごいと思います。『げつようびのあさ』は少し趣きが違うかもしれませんが、ちょっと不思議なストーリーがよいなと思いました。『ぼくとくまさん』、私もしばらく前に読みました。あの繊細な線とスペースの使い方は、おっしゃるように、シュルヴィッツさん独得の時空感覚ですね。
>丁寧に絵本の感想を記されていて、とても参考になりました。
>どうもありがとうございました。
拙い感想で、しかも最近はなかなか更新できないのですが、こちらこそ、読んでいただき、ありがとうございます。asukab さんのブログは、絵本の原書のレビューを書かれていて、とても参考になります。これからも、よろしくお願いいたします。