イングリとエドガー・パーリン・ドーレア『ひよこのかずはかぞえるな』

 家のにわとりが生んだ卵をまちに売りに行く「おばさん」の物語。卵を売ってどうしようかと、道々、取らぬ狸の皮算用。「おばさん」の夢はどんどんふくらんでいきます。その暴走ぶりが実におかしい。合理的な計算とファンタジーが同居しています。夢の結末もなかなか味があります。表紙と裏表紙の見返しもウィットに富んでいて、この絵本、おすすめです。

▼イングリとエドガー・パーリン・ドーレア さく/せた・ていじ 訳『ひよこのかずはかぞえるな』福音館書店、1978年

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