今回うちの子どもは、蝶結びになったウナギを見て「ティダリク」が笑い出すところが、おもしろかったようです。見開き2ページをいっぱいに使った「ティダリク」の顔のアップはなかなかの迫力。ずっと口をヘの字に曲げてむすっとした顔つきだった「ティダリク」、目尻が下がり、笑いをこらえて歪んだ口の端から水がしたたり落ち、そして「はあっはっはっはっ ほおっほっほっほおおお」と大笑い。口から水が噴水のようにふき上がっている画面は、なんだか解放感に満ちています。
読んだあとで、うちの子どもは「むっつり」ってどういう意味?と聞いてきました。「むっつり」した顔をしてみせたら、「へぇー」という反応でした(^^;)。
▼加藤チャコ 再話 絵『おおきなカエル ティダリク』「こどものとも」2000年9月号(通巻534号)、福音館書店、2000年