天気のよい朝、まちの人たちが空を見上げると、なんと海が空に浮かんでいます。クジラやサメやカメ、魚たち、それに船まで浮かべた海が空中を進んでいく……。そのうち、まちの空は海でおおわれてしまい、地上は大騒ぎ。
絵は緑と青で描かれた海がなかなかの迫力。どうして海が空に浮かんでいるのか、その理由はラストで明らかになるのですが、あらためてみると、とびらや最初のページにも関連することが描かれているようです。
それはともかく、うちの子どもといっしょに見つけたのですが、家の屋根の上になんだか不思議な生き物(?)がいます。ネコのようだけど、ちょっと違うなー。
▼内田麟太郎 文/伊藤秀男 絵『ひたひたどんどん』解放出版社、1998年、[ブックデザイン:森本良成]