うちの子どもに教えられたのですが、この絵本には少し不思議なところがあります。たとえば、おもちゃ屋さんには「レーザーこうせんじゅうビービー」といっしょにヘリコプターなどが飾ってあるのですが、それとまったく同じものがあとの画面で飛んでいたりします。また、バナナを「レーザーこうせんじゅうビービー」に見立てて「ようかい」(実はネコ)を退治する画面では、木に眼が付いていてじっと見ています。見立て遊びやごっこ遊びがはじまると、まわりの世界も変わってくる、そんな感じでしょうか。
▼いとう ひろし『レーザーこうせんじゅうビービー』童心社、1998年