またまた「ワーニー」。うちの子どもは今日も「ワーニー」がパリで大スターになっている画面に大受けしていました。「ワーニー」、実に得意そうに踊っています。付けられている「ワーニー」のセリフとも相まって、なんともおかしい。
ところで、この絵本の文章は「ワーニー」の独白だけで構成されています。そのため、訳文は口語体で、しかも割とくだけた表現が選ばれています。たとえば、文末表現は「~じゃん」「~さ」「~よ」といったものが多く、また「ちょ~ゆうめい人!」なんて言葉も出てきます。絵本の言葉遣いとしては珍しい方かもしれませんが、この絵本では「ワーニー」のコミカルな身振りや表情に合っていると思います。
▼フレッド・マルチェリーノ/せな あいこ 訳『ワーニー、パリへ行く』評論社、2004年、[書き文字:デザイン春秋会]