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飯野和好『わんぱくえほん』

 この絵本は飯野さんがはじめてすべてを手がけた絵本のようです。見開き2ページをひとまとまりにして、「わんぱく」な子どもたちの様子が描写されています。1981年刊行で、いまとはだいぶ作風が違いますね。なんとなくヨーロッパの雰囲気が感じられます。

 文もまだ手書き文字ではありません。そのかわりに(?)、手書きのローマ字がたくさん描き込まれています。これがまた独特の書体なんですね。手書き文字へのこだわりがうかがえて、おもしろいです。でも、このローマ字、まだ解読できないところがあります(^^;)。

 巻末の「あとがき」を読むと、この絵本の絵はわらばん紙に描かれているとのこと。なかなか味のある色合いです。あと、カバーには飯野さんの写真が載っていたのですが、これが実に若い!

▼飯野和好『わんぱくえほん──ひとつひとつのひとくちばなし』偕成社、1981年