「ひねもすのたりのたりかな」のFFへんしゅ~ちょさんにうちのブログを紹介していただきました。ありがとうございます。ココログではあまり絵本の話題とか見かけないのですが、やはり、ココログを利用しているのは若い人が多いのかなと思います。
ところで、FFへんしゅ~ちょさんも書かれていましたが、絵本についている「推奨年齢」、これは、たしかに「謎」ですね。出版社によって違うようで、とくに推奨年齢がついていないものもけっこうありますが、最大手(?)の福音館書店の絵本にはたいてい裏表紙に書いてあると思います。しかも、福音館は、「読んであげるなら」と「自分で読むなら」の二つにしていて、実に丁寧(?)。「3才~小学校初級向き」といった書き方になっています。
福音館のウェブサイトをのぞいてみましたが、どうやって年齢設定しているのか、とくに説明はないようです。ただ、福音館では、月刊絵本誌をいっぱい出していて、これが、たぶん推奨年齢設定に関係しているのかなと思います。
ざっと挙げてみると、『こどものとも 012』(10ヵ月から2才向き)、『こどものとも 年少版』(2才から4才向き)、『こどものとも 年中向き』(4才から5才向き)、『こどものとも』(5才から6才向き)、『おおきなポケット』(小学校1、2年向き)、『たくさんのふしぎ』(小学校3年生から)、となっていて対象年齢が細かく分かれています。中身も、たとえば文字の量とか一つのページのなかでの絵のレイアウトの仕方とか、たしかに、それぞれの雑誌によって微妙に違っています。福音館は、月刊絵本誌に掲載されたものをしばらくしてから「傑作集」として単行本にしたりするので、それで割に細かく年齢設定するのかもしれません。
とはいっても、どうやって、それぞれの月刊絵本誌に掲載されるものが分類されているのかは、やはり「謎」。絵本作家さんに依頼するときも「今度は3才向きに」とかお願いするのでしょうか。もしかして児童文学や児童心理学の専門家がアドバイザーについていたりするんだろうか・・・うーむ。
それはそれとして、あらためて考えてみると、ふつうの雑誌(女性誌とか男性誌とか)のように対象年齢が細かく分かれるのは、出版社にとっては一つの営業戦略なのかもしれません。上記の福音館の月刊絵本誌は、幼稚園を通じての定期購読も多いようで、うちの子どもが通っている幼稚園でも配布されています。で、これも、園児が年少さんか年中さんか年高さんかによって、配られる絵本誌が違うんですね。
いや、もちろん、これは、たとえば福音館を非難しているわけではないです(念のため)。むしろ、いろんな月刊絵本誌が公刊されているのは、非常にいいことと思っています。図書館に行ったときも、うちの子どもは、幼稚園では配られていない福音館の月刊絵本誌を読んだりして楽しんでいますし、書店で買うときもあります。
余談ですが、図書館で私もたまーに福音館の雑誌『母の友』とかのぞいたりします。『父の友』は刊行されていないのですが、1年に1回とか増刊号で出すとおもしろいと思うのですが・・・。
話を推奨年齢に戻すと、(当たり前ですけど)子どもにとっては、推奨年齢が何歳だろうが、関係ないですね。中身がおもしろそうだったら、「これ、読んで!」です。私自身も、図書館や本屋で絵本を選ぶとき、そこに記されている推奨年齢を見ることはあまりないです。まだ小さな乳児のときはそうでもないでしょうが、子どもがある程度大きくなると、直感というか、絵の印象や文字の量で決めてます。