長新太『つきよのかいじゅう』

 今日は1冊。昔から怪獣がいると言われている山奥の深い湖。もう何十年も怪獣が出てくるのを待っている一人の男の前に、ついに怪獣が浮かび上がってきます。その正体とは……。いやー、これはびっくり! いわばゲシュタルト転換。驚きの展開に口あんぐりです。一度知ってしまうと表紙もまともに(?)見られなくなります。
 それはともかく、月の光に青く照らされた湖の風景がとても美しい。小さく描かれた男の影も、その姿勢の変化が実に多くのことを物語っています。満月だった月がラスト、半月になっているのも印象的。この絵本、おすすめです。
▼長新太『つきよのかいじゅう』佼成出版社、1990年

長新太『つきよのかいじゅう』」への3件のフィードバック

  1. mkさん、こんにちは!
    あらためてこちらに伺ってたくさんの絵本の紹介に出会い、何から読もうかわくわくしています。
    この本の紹介をしているサイトにもなかなか出会えなかったので、こちらで見つけてとても嬉しくなってしまい、トラックバックを送らせていただきました。
    ほんと、あのかいじゅうの正体は衝撃!!です。

  2. miyaco さん、こんにち。コメントとトラックバックをありがとうございます。レスポンスが非常に遅くなってしまい、すみません。GW以後、猛烈に忙しくて、なかなか落ち着くことができませんでした。お許し下さい。
    かいじゅうの正体、ほんとに衝撃ですよね。ラストに至ってはじめて、世界がガラッと変わってしまう、そのくらいのインパクトです(^^;)。いや、誰かにオチを言いたくなってくるほどですが、でも、これはやっぱり読んでのお楽しみだなあと思います。
    最近は更新がかなり滞っていますが、これからも、どうぞ、よろしくお願いいたします。

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