ジュディ・バレット/ロン・バレット『くもり ときどき ミートボール』

 今日は2冊。「おじいちゃん」が話してくれた「カミカミゴックン」という町の不思議な物語。なんと「カミカミゴックン」では、日に3度、朝ご飯と昼ご飯と夕ご飯のときに食べ物が空から降ってくるのです。住人たちは毎食、空から降ってきたものを食べます。スープやジュースの雨、マッシュド・ポテトやグリーン・ピースの雪、ハンバーガーの嵐……実に奇想天外なお話。とともに、何が降ってくるかは天気次第なので天気予報では食べ物予想が放送され、外出時にはみんな食器一式を持ち歩くとか、町の衛生局が大忙しであったりとか、なかなかリアルに説明されています。画面は細密な銅版画(?)で、西の山の向こうに現れるゼリーや学校をすっぽりと包むホットケーキ(メイプルシロップ付き)など、驚きの描写。原書の刊行は1978年。
▼ジュディ・バレット 文/ロン・バレット 絵/青山南 訳『くもり ときどき ミートボール』ほるぷ出版、2004年

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