先日紹介した『どろんこ どろちゃん』の作者、いとうひろしさん関連のウェブサイトです。
絵本館で絵本を出されている作家さんが紹介されており、そのなかに、いとうさんご自身のエッセーが掲載されています。原っぱで手にしたバッタの足から絵本が語られていて、おもしろいです。
絵本も同じです。自分の心をひらくきっかけにすぎません。絵本にかいてあることなんてどうでもいいんです。その先が絵本の楽しみ、おもしろさだと思います。
絵本をきっかけにして心が開かれる、これは子どもだけではなく大人にも当てはまるかもしれませんね。
続いて、同じく絵本館が書店向けに不定期に発行している絵本館通信「絵本はごちそう」の Vol.4(2000.秋号)のなかの「きいてきいてコラム●いとうひろし」。これは、毎回、絵本作家の方にいろいろ質問して答えていただくコーナーのようです。
いとうさんには、好きな季節、子どものときに大好きだった遊び、好きな食べ物、好きな作家や画家など、10この質問が出されています。好きな絵本も挙げられているので、そのうち読んでみようかなと思いました。桜を背景にしたいとうさんの写真も付いていました。
とくにおもしろかった回答を2つ引用します。
3.歳をとったら、どんなおじいさんになりたいですか?
すっごくいじ悪でヘンクツで回りの大人からはきらわれるのに、一部の子どもには、妙に好かれる変なおじいさん。
6.最近、思わずふきだしてしまった出来事は?
5歳の息子とおふろに入っていました。彼はせっけんのついたスポンジで体をあらっています。「もっとごしごしとおしりもちゃんと洗って」と私。すると彼。「あっ! おしりの穴にせっけんのあわが入っちゃった。でも、いいか。これで、うんちもきれいになるしね」
この絵本館通信「絵本はごちそう」は、他にもおもしろい記事がいっぱいあって、おすすめです。
最後に、三井グループの三井広報委員会が発行している『三井グラフ』の Volume130 JANUARY-MARCH 2003。特集が「絵本の楽しみ」で、そのなかの記事「この絵本が好き! 絵本のプロが自分のために選んだ5冊」にいとうさんも寄稿されています。
いとうさんが選んだ5冊は次のとおり。これらも、そのうち読んでみようかなと思いました。
- 『きょうりゅうきょうりゅう』バイロン・バートン
- 『ピッツァぼうや』ウィリアム・スタイグ
- 『ベントリー・ビーバーのものがたり』マージョリー・W・シャーマット/リリアン・ホーバン
- 『ゼラルダと人喰い鬼』トミー・ウンゲラー
- 『アルド・わたしだけのひみつのともだち』ジョン・バーニンガム
この『三井グラフ』Volume130 は、いとうさんの他に、内田麟太郎さん、西村繁男さん、長野ヒデ子さん、石津ちひろさんといった作家の方や、子どもの本専門店メルヘンハウスの三輪 哲さん、たんぽぽ館の小松崎辰子さんが、5冊の絵本を選んでエッセーを寄稿されています。他には、赤木かん子さんのエッセーとおすすめ絵本の紹介、読み聞かせについての記事もあり、なかなか充実しています。こちらもおすすめです。
17.ベントリー・ビーバーのものがたり
ベントリー・ビーバーのものがたり
posted with 簡単リンクくん
at 2005. 8. 1
マージョリー・W・シャーマットぶん / …