ラーシュ・クリンティング『だいくしごとをしようっと!』

 今日は1冊。この絵本は「カストールのたのしいまいにち」シリーズの1冊。今回、ビーバーの「カストール」は木の道具箱を作っていきます。見開き2ページで作業工程が一つ一つ段階をふんで描かれており、しかも左ページには「カストール」が使う道具、右ページにはその道具を使った大工仕事が描写されています。道具の絵は大きく写実的で道具のかたちそのものが興味深く、またそれを使う「カストール」の様子からは、大工仕事のおもしろさが伝わってきます。終わりの方にはすべての道具を並べたページや、また道具箱の設計図も載っており、自分で作ってみることもできそうです。道具箱が完成したあと、「カストール」は満足げにお茶(?)とお菓子。それにしても、自分専用の木工室があるというのは、なんともうらやましい。
▼ラーシュ・クリンティング/とやま まり 訳『だいくしごとをしようっと!』偕成社、1999年

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