この絵本では、地の紙の肌色と黒以外の色は、ごく一部にしか使われていません。そのため、たとえば「さる」と「びっき」が作るお餅の白や「さる」の顔やおしりの赤、季節の移り変わりを表す一筆の緑や茶が、印象深く鮮烈です。それがこの絵本の魅力の一つと思います。
▼武田正 再話/梶山俊夫 画『さるとびっき』「こどものとも(年中向き)」福音館書店、1982年
この絵本では、地の紙の肌色と黒以外の色は、ごく一部にしか使われていません。そのため、たとえば「さる」と「びっき」が作るお餅の白や「さる」の顔やおしりの赤、季節の移り変わりを表す一筆の緑や茶が、印象深く鮮烈です。それがこの絵本の魅力の一つと思います。
▼武田正 再話/梶山俊夫 画『さるとびっき』「こどものとも(年中向き)」福音館書店、1982年
この絵本を近々、小学校の子供のクラスで読み聞かせをするのに選んだのですが、最後の 《むかし とーびん、びったり さんすけ》の方言の意味がわからなくて・・・ お手数でなければ教えていただきたいのです。
自分なりに探してみたのですが わからなかったので ぜひ教えてください。
井上さん、こんにちは。返信が遅くなり、すいません。
最後の一文ですが、これは昔話の「結句」と呼ばれるものだと思います。有名なものだと「とっぴんぱらりのぷう」とか、地域によって様々で、いずれにしてもお話の終わりを意味する決まり文句のようです。
「むかし とーびん、びったり さんすけ」も、もともと何らかの意味があったのだと思うのですが、残念ながら私もよくわかりません。力になれず、本当にすいません。
方言学者の方や昔話研究者の方が、「結句」について何かまとめていらっしゃるとは思うのですが……。