ヘルガ・ガルラー『まっくろネリノ』

 今日は2冊。真っ黒な色の「ネリノ」は、兄さんたちが遊んでくれず、いつもひとりぼっち。そんな「ネリノ」が鳥かごに捕まえられた兄さんたちを助け出すお話。美しいパステル画で「ネリノ」の兄さんたちは実に鮮やかな色彩。これに対し「ネリノ」は真っ黒。でも、黒いことが実は「ネリノ」を助け兄さんたちを助けるわけですね。漆黒の画面では「ネリノ」の大きな丸い目と足とアタマの毛だけが浮かんでいて、かわいいです。うちの子どもも気に入っていました。でも、「ネリノ」が木のてっぺんで悲しむ画面やきれいな色になりたいとお花にたずねたり薬びんの間にたたずむ画面は、なんだか切ない。原書の刊行は1968年。この絵本、おすすめです。
▼ヘルガ・ガルラー/矢川澄子 訳『まっくろネリノ』偕成社、1973年

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です