久しぶりに「アイパナナ」。今回あらためて思ったのですが、この絵本のモチーフは、まさに北国ならではのもの。厳しい冬にみんなで食べ物を分かち合い、助け合いながら生き抜いていくことが描かれています。
たとえば、物語の冒頭には、親のいない子どもには優先的に肉を与えるという村の習慣が説明されており、また最後には、「アイパナナ」がしとめたクマの肉をみんなで分け合います。「アイパナナ」とネズミの家族のエピソードには、人間同士のみならず、人間と動物との助け合いも描かれているように思いました。
厳しい自然環境のなか、誰もが餓えに直面するなかで育まれている知恵やきずな、そんなことが伝わってきます。
▼V.グロツェル/G.スネギリョフ 再話/松谷さやか 文/高頭祥八 画『むらいちばんのりょうしアイバナナ』「こどものとも 年中向き」1997年2月号(通巻131号)、福音館書店、1997年
すみません。どこへ聞いたらいいかわからず松谷さやかと入力したらここがでましたので、わかったら教えてください。松谷さやかさんが翻訳した
つぼのおうち という本があります。もう 出版はされていないのですが
友人がこの本を自分で紙芝居にして保育園の子どもたちによんでいました。
(絵は自分で描いて)それをネパール語にしていました。
わたしたちはネパールで就学援助の活動をしているのですが、ネパールには紙芝居というものがありません。そこで この紙芝居を持っていってあげようかとおもったのですが、著作権とかありますよね。それでどこへ聞いたらいいのかもしお分かりでしたら教えていただけませんか
とんでもないお尋ねで申しわけありません。
大仲さま、大変に返信が遅くなり、申し訳ありません。仕事等が忙しく、なかなかまとまった時間が取れませんでした。どうぞ、お許しください。
絵本を紙芝居にして子どもたちに読む場合の著作権のことですが、少し調べてみたところ、元々の絵本の出版社に連絡を取り、著作権者・出版社の許諾を得る必要があるようです。詳しくは、日本書籍出版協会のサイト内のページ、お話会・読み聞かせ団体等による著作物の利用についてをご覧ください。
上記のページで、より詳しく説明した手引き(PDFファイル)を閲覧することができます。この手引きには、出版社にFAXで送ることができる「著作物利用許可申請書」も付いています。
この「著作物利用許可申請書」に必要事項を記されて、出版社に送られてはいかがでしょうか。