今日は2冊。日本の伝統的昔話「したきりすずめ」の絵本です。「したきりすずめの おやど」に行くまでが苦労の連続。うーむ、こんなお話だったかな、細かいところは私も忘れていたので、けっこう新鮮でした。昔話とはいっても、いまの子どもたちは接する機会があまりないかもしれませんね。うちの子どもも、「したきりすずめ」のお話ははじめて知ったようでした。それはともかく、この絵本では、「ばあさま」が実に恐いです。もう見るからに意地悪そうで憎たらしく描かれています。で、ラストで「おおきなつづら」から化け物が出てくるシーンも、なかなか強烈。うちの子どもは「ばあさまが退治されてよかったねえ」なんて言ってましたが(^^;)。よく見ると「したきりすずめ」にはりっぱな眉毛が付いています。
▼松谷みよ子/片山健『したきりすずめ』童心社、1995年