「絵本に関するイベント」カテゴリーアーカイブ

スズキコージさんのワークショップ

 スズキコージさんのワークショップを紹介した記事を二つ。一つは、四国新聞社、11月7日付けの記事、香川県のニュース:家族連れら手作り仮面で街をパレード。もう一つは、大分合同新聞社、11月7日付けの記事、大分合同新聞社

 まず、11月3日に、香川県高松市の市美術館にて開催された「仮面ワークショップ」。記事によると、段ボールやひも、木の枝、古布など身近な素材を使って仮面や衣装を手作り。出来上がったら、みんなで仮面や鎧やドレスを身につけて、丸亀町内や兵庫町商店街を練り歩いたそうです。もちろん、パレードの先頭はスズキコージさん。

 これ、いいですねー。写真が載ってないのですが、ものすごく、あやしかったでしょうね(笑)。スズキコージさんの写真コラージュ絵本に、『みんなあつまれ』「こどものとも年少版」2003年9月号(通巻318号)というのがあるんですが、そこに描かれるのが、まさにパレードです。高松では、ラッパや太鼓、笛、マラカスといった楽器を鳴らして練り歩いたそうですが、商店街のなかにいつの間にか、あのスズキコージ・ワールドが出現したわけです。なんだか痛快です。

 ワークショップの会場になった高松市美術館のサイトは、高松市美術館美術課。記事にも記されていますが、現在、ジェームズ・アンソール展を開催していて、その関連で「仮面ワークショップ」となったそうです。アンソールさんは、仮面を絵画に多用し「仮面の画家」と呼ばれており、しかもスズキコージさんはアンソールさんのファンとのこと。スズキコージさんと仮面のかかわり、なかなか興味深いです。

 もう一つのワークショップは、11月5日、大分県中津市本耶馬渓町の「西谷ふるさと村」で開催された「オンボロバスでいこう!」。こちらは、ベニヤ板の上に段ボールを切り貼りして彩色し、「オンボロバス」を作るというもの。

 このワークショップでも、最後は、出来上がった4台のバスを連結して、みんなでパレード。もちろん、音楽付きですね。スズキコージさんとパレード、こちらも興味深い。

 えーっと、実は私、この大分のワークショップ、参加しました。そのうち、記事に書けたらいいなと思いますが、ものすごく楽しかったです。いや、実に素晴らしい秋の一日でした。

 それはともかく、今回の会場の「西谷ふるさと村」は、西谷小学校の廃校を活用し、絵本をテーマにした展示施設を併設しています。他にも、様々な地域づくりの活動拠点になっており、非常にユニークです。サイトは、西谷ふるさと村 TOPページ。近くには、お肌つるつるになる温泉もあり、機会があったら、ぜひまた行ってみたいです。

絵本カーニバル2005山都町

 熊本日日新聞、7月30日付けの記事、くまにち.コム:一般:絵本カーニバル 400冊の“絵本の森”楽しんで 山都町で開幕

 熊本県上益城郡山都町大平の「道の駅清和文楽邑」で「絵本カーニバル2005山都町」が始まったそうです。会期は7月30日から8月7日まで。約400冊の絵本をキーワードやカテゴリーで分けて展示した「絵本の森」が設置され、自由に手に取れるようになっているとのこと。他にもさまざまなワークショップや講演会が予定されるそうです。

 「絵本カーニバル」というと、たしか去年は東京で開催されていました。そのサイトは、絵本カーニバル。左記のサイトでも、去年の「絵本カーニバル2004」の案内しか掲載されていないようですし、今年は東京ではやらずに地方開催のみなのかな。

 それはともかく、「絵本カーニバル2005山都町」の会場は、なんと道の駅。うーむ、これはおもしろい。いや、道の駅、私もけっこう好きなのですが、農産物の直売やレストランなどは馴染みがあるものの、「道の駅」で絵本のイベントというのは、かなり珍しいのではないかと思います。この「道の駅清和文楽邑」の説明は、道の駅 清和文楽邑にあります。九州では唯一の専用劇場文楽館があり、江戸時代から伝わる文楽人形芝居が上演されているそうです。文化施設としての性格もあるんですね。

 それから、もう一つ気になったのは、このイベント、九州大学の研究機関・ユーザーサイエンス機構の「子どもプロジェクト部門」が主催していること。「九州大学ユーザーサイエンス機構」のサイトは、Kyushu University User Science Institute。説明を読んでもいまいち分かりにくいのですが、どうやら、一般の人びと(ユーザー)の感覚により即した研究や技術開発を進めていこうという主旨のようです。

 えー、上記のまとめ、あまり自信ありません、すいません。だって、サイトを見ても、何がやりたいのか分かりにくいです。なんだか、このユーザーサイエンス機構のサイトそれ自体、もっとユーザーの感覚に即してほしいです(なんてね)。

 で、このユーザーサイエンス機構のプロジェクトの一つに「子どもプロジェクト」があります。九州大学 ユーザーサイエンス機構 USI | プロジェクトの説明によると、「子どもをユーザーとする育成の場、ミュージアム、病院など、子どもの問題の総合的な研究開発」だそうです。

 この「子どもプロジェクト」のウェブログは、Kodomo Project。まだあまり記事がありませんが、いろいろ企画が動いているみたいです。8月24日から9月4日まで九州大学で開催される企画では、1000冊の絵本による「絵本カーニバル2005in 福岡」も同時開催されるそうです。「地球(テラ)へ―子どもたちと」インゴ・ギュンター展 地球108の顔、これが本来の企画ですが、なかなか面白そうですね。

「ノッポさんと一緒にあそぼう」 瑞穂市図書館分館

 中日新聞、7月27日付けの記事、ノッポさんの遊びに子ら夢中 瑞穂市図書館分館1周年行事。「ノッポさん」で知られる高見映さんによる「ノッポさんと一緒にあそぼう」が岐阜県瑞穂市図書館分館で開催されたそうです。

 写真も載っていますが、まさに、あの「ノッポさん」。いやー、私も小さい頃、見てました、「できるかな」。この記事を書きながら、テーマソングがアタマの中で鳴っています。子どものときのテレビ記憶の深層に焼き付いています。

 今回の企画、参加した子どもたちはもちろんですが、保護者の方たちも大喜びだったのではないでしょうか。参加した方の様子、「『ノッポさんが言葉を発してびっくりしたけど、雰囲気は変わっていなかった』と声を弾ませていた」というのは、なんだか、ものすごく共感できます。

 ところで、高見さんは絵本もたくさん描かれているんですね。以前読んだことがありました。今回の催しでも高見さんの絵本をみなさんで読まれたそうです。

 瑞穂市図書館分館の案内は、瑞穂市/暮らしの情報/主要公共施設/施設一覧/市図書館分館。分館とはいえ、なかなかりっぱな施設。居心地がよさそうです。とくに「おはなし室」が外からガラス越しに見えて、隔離されていないのがいい感じです。

「こどもの本ブックフェア2005」

 京都新聞、7月24日付けの記事、京都新聞 電子版:児童書や絵本など10万冊一堂に
左京でブックフェア2005
。児童図書や絵本など10万冊を展示・販売するイベントです。掲載されている写真を見ても、絵本がずらりと平積みになっており、かなり大規模なブックフェアのようですね。

 主催しているトーハンのサイト、TOHAN Web Siteのなかに、案内がありました。TOHAN Web Site/TOHAN NEWS/2005年6月3日:2005こどもの本ブックフェア全国4会場で開催~子どもたちの興味や思考力を引き出す多彩な展示やイベントを展開~です。

 説明によると、今年で7回目を迎えるイベントだそうで、福岡、熊本、京都、岡山で開催とのこと。今年は、なんと、飯野和好さんの「ねぎぼうずのあさたろう」をメインキャラクターにしたのだそうで、会場には飯野和好コーナー「飯野和好わぁるど」を設置、原画風パネル展示や飯野さんのおはなし会とサイン会も開催。うーむ、これはちょっと見てみたい。

 あと、柳田邦男さんの「大人にすすめる絵本」や食育、戦後60年をテーマにしたコーナーもあるそうです。

 来場者が多くて人混みで大変かもしれませんが、子どもと一緒に遊びに行くとけっこう楽しいかもしれませんね。

ひたすら穴を掘る「遊びのプログラム」 愛知こどもの国

 7月17日付けの朝日新聞の地域情報の記事、asahi.com : マイタウン愛知 – 朝日新聞地域情報:「無意味なこと」楽しもう/こどもの国

 子どもたちが2日間、ひたすら穴を掘り続ける「遊びのプログラム」を、幡豆町の愛知こどもの国(財団法人愛知公園協会)が企画している。こどもの国で開くのは今年が2回目で、すでに定員はいっぱいになった。

 これはおもしろい! 8月23日と24日の2日間、ただひたすら穴を掘り続けるというプログラム。キャンプ場に宿泊し、食事と睡眠時間以外は、ずっと掘り続けるとのこと。

 ねらいは、意味のあることに追い立てられている子どもたちに、「全く無意味なこと」を楽しんでもらうこと。アイデアの元は、谷川俊太郎さんと和田誠さんの絵本『あな』。

 なるほどねえ。『あな』、とてもおもしろい絵本です。哲学的で寓意的な物語に、和田さんのシンプルな描写。いろいろ考えてしまうような深みがあって、なおかつ軽やかなんですね。

 というか、「無意味なこと」を楽しむというのは、けっこう大事かなと思います。意味あることで埋め尽くされた日常にとって、何かエアポケットのようなもの、まさに「あな」が必要。

 2日間掘り続けると、穴は直径2メートル、深さ1.5メートルくらいになるそうです。絵本の『あな』のように、穴のなかに入ることができますね。

 最後には、掘った穴を埋め戻して解散とのこと。無意味さが徹底していて、なんだか爽快。

 愛知こどもの国のサイトは、愛知こどもの国。今回のプログラムについて、とくに説明は見あたりませんでした。

親と子の絵本ワールド・イン・いしかわ2005

 北國新聞社の記事、きょうのニュース:夢の1万8千冊ずらり 絵本ワールド、きょう16日開幕 金沢と鳥越

「親と子の絵本ワールド・イン・いしかわ2005」(同実行委員会、北國新聞社主催 )は十六日、金沢市文化ホールと白山市鳥越小の二会場で開幕する。「絵本のまなざし、 つながる世界」をテーマに、絵本や児童図書の展示即売、絵本が育てる心についての講演 会などを三日間にわたって繰り広げる。

 7月16日から18日の開催。サイトは絵本ワールド・イン・いしかわ

 黒井健さんや長谷川摂子さん、佐々木正美さんの講演、松居直さんも加わってのパネルディスカッションと盛り沢山の内容。石川県に住んでいたらぜひ参加したいくらい。

 子どもの読書推進会議の説明によると、「絵本ワールド」は、2000年の「子ども読書年」に民間の読書関連14団体で結成された「子どもの読書推進会議」が主催している事業。絵本ワールドに記されていますが、石川県の他に全部で13地域で開催予定だそうです。