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アネット・チゾン、タラス・テーラー『まほうにかかった動物たち』

 今日は3冊。うちの子どもは、この絵本、だいぶ気に入ったようです。やはり、ページのめくりと色彩のダイナミズムが秀逸。今回はイヌの「アンジェロ」が船酔いで気持ちが悪くなるところに注目していました。うちの子どもも船酔いはまだ知らないからかな。
▼アネット・チゾン、タラス・テーラー/竹林亜紀 訳『まほうにかかった動物たち』評論社、1984年

アネット・チゾン、タラス・テーラー『まほうにかかった動物たち』

 今日は1冊。この絵本のストーリーは、よく考えてみると、いわば人造生物(?)の悲哀を描いたものとも言えそうです。「人間にきらわれるのがいやなんです」「ほかの動物とちがうからって、人間が悪者あつかいするんだ」と「ハービィ」に訴えています。最後は「ハービィ」とイヌの「アンジェロ」が友だちになり、みんなで楽しくパーティなんですが、これで本当にいいのかなと少し疑問。それはともかく、生命をいとおしむという「おばけのバーバパパ」シリーズと共通のモチーフが読みとれるような気がしました。
▼アネット・チゾン、タラス・テーラー/竹林亜紀 訳『まほうにかかった動物たち』評論社、1984年

アネット・チゾン、タラス・テーラー『まほうにかかった動物たち』

 今日は3冊。「まほうの色あそび」シリーズの1冊。今回、「ハービィ」とイヌの「アンジェロ」は、古い魔法の本に載っていた実験の話を読み、色の魔法を使って、からだの色を変える不思議な動物を創造します。パーンと飛び出した動物たちを追いかけて、湖の古いお城のある島に向かうというストーリー。シリーズの他の絵本と同じく、紙のページの間に彩色した透明なビニールのページがはさんであり、それをめくると鮮やかに動物たちが浮かび上がってきます。紙面とビニール面の色や模様が重なりずれていくときの美しさ。めくるというアクションによって二次元の色と形がダイナミックに変化していき、おもしろいです。うちの子どもも、一人でビニールのページを動かして楽しんでいました。通常の紙面での彩色の仕方や白の残し方もスタイリッシュ。独特の味があります。原書の刊行は1980年。
▼アネット・チゾン、タラス・テーラー/竹林亜紀 訳『まほうにかかった動物たち』評論社、1984年