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V.グロツェル/G.スネギリョフ/松谷さやか/高頭祥八『むらいちばんのりょうしアイパナナ』

 久しぶりに「アイパナナ」。今回あらためて思ったのですが、この絵本のモチーフは、まさに北国ならではのもの。厳しい冬にみんなで食べ物を分かち合い、助け合いながら生き抜いていくことが描かれています。

 たとえば、物語の冒頭には、親のいない子どもには優先的に肉を与えるという村の習慣が説明されており、また最後には、「アイパナナ」がしとめたクマの肉をみんなで分け合います。「アイパナナ」とネズミの家族のエピソードには、人間同士のみならず、人間と動物との助け合いも描かれているように思いました。

 厳しい自然環境のなか、誰もが餓えに直面するなかで育まれている知恵やきずな、そんなことが伝わってきます。

▼V.グロツェル/G.スネギリョフ 再話/松谷さやか 文/高頭祥八 画『むらいちばんのりょうしアイバナナ』「こどものとも 年中向き」1997年2月号(通巻131号)、福音館書店、1997年

V.グロツェル/G.スネギリョフ/松谷さやか/高頭祥八『むらいちばんのりょうしアイパナナ』

 今日は3冊。主人公の男の子、アイパナナの描写がよいです。はじめはがかわいく健気、「ねずみのははおや」の魔法で変身すると、たくましくりりしい青年です。なかなかカッコイイです。

▼V.グロツェル/G.スネギリョフ 再話/松谷さやか 文/高頭祥八 画『むらいちばんのりょうしアイバナナ』「こどものとも 年中向き」1997年2月号(通巻131号)、福音館書店、1997年

V.グロツェル/G.スネギリョフ/松谷さやか/高頭祥八『むらいちばんのりょうしアイパナナ』

 アジア・エスキモーの昔話をもとにした絵本。おばあさんと二人暮らしの男の子、アイパナナ、食べ物がなくなったある冬の日、ネズミの母親の魔法(?)でたくましい青年に成長します。アジア・エスキモーの衣服や家が描かれていて、興味深いです。全体的に紙面の白が強調されるような彩色で、冬のキーンとした寒さが感じられます。

▼V.グロツェル/G.スネギリョフ 再話/松谷さやか 文/高頭祥八 画『むらいちばんのりょうしアイバナナ』「こどものとも 年中向き」1997年2月号(通巻131号)、福音館書店、1997年