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トミー・ウンゲラー『エミールくん がんばる』

 うちの子どもが好きな絵本に、にしかわおさむさんの「大だこマストン」シリーズがあるのですが、この絵本の大だこ「エミール」と「マストン」はよく似ています。うちの子どもも「似てるねえ」と言っていました。ストーリーなどはまったく異なるのですが、もしかすると、にしかわさんは、ウンゲラーさんの絵本に影響を受けているのかなと思いました。
▼トミー・ウンゲラー/今江祥智 訳『エミールくん がんばる』文化出版局、1975年

トミー・ウンゲラー『エミールくん がんばる』

 主人公の「エミール」は大きなタコ。サメに襲われていた「サモファせんちょう」を助け、それが縁で地上にやってきます。どんな楽器もたちまち弾けて、8本の手でハープ(?)とドラムとチェロを同時に操り、ドビッシーの「うみ」を演奏したりします。海の監視員をしたり、警察船を助け悪者を捕まえたりと大活躍。緑色で口がなく、ちょっとなさけない顔をしていて、愛嬌もあります。見開き2ページの左上と右下、左下と右上といったように、斜めに空間を広くとった絵の配置もおもしろい。原書の刊行は1960年。
▼トミー・ウンゲラー/今江祥智 訳『エミールくん がんばる』文化出版局、1975年