斉藤洋/杉浦範茂『ルドルフとイッパイアッテナ』

 最近ずっと毎日読む絵本が1冊だったのは、この本を少しずつ読んでいたから。「ルドルフとイッパイアッテナ」シリーズの第一作です。私と妻とで交替で読んでいったのですが、なかなかおもしろかったです。ラストのイヌの「デビル」との対決は緊迫した展開で、子どもともども盛り上がりました。
 以前読んだ『ルドルフといくねこくるねこ』のときも思いましたが、このシリーズの基本はなんとなくハードボイルドですね。登場するネコたちは必要以上に甘えないし依存しない。表紙の杉浦さんの絵の通り、キッパリとまっすぐに生きている、そんな印象を持ちました。と同時に、いろいろ笑えるところも多くてユーモラス。うちの子どももだいぶ受けていました。
▼斉藤洋 作/杉浦範茂 絵『ルドルフとイッパイアッテナ』講談社、1987年

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