横溝英一『はこねのやまの とざんでんしゃ』

 今日は2冊。この絵本で描かれるのは箱根登山鉄道。箱根湯本駅から強羅駅まで、114と112の2両連結の電車が走ります。単線であるためすれ違いの待ち合わせが必要であることや、急な坂を上ったり急なカーブを走るための様々な工夫(特別のブレーキやスイッチバックや水タンク)の説明があり、なかなか興味深い。いろんなお客さんと車掌さんのやりとりも人間味にあふれています。絵はとても写実的。季節は秋なのですが、途中の美しい紅葉と、山を登るにつれて木々の葉が減っていく様子もていねいに描かれています。巻末には地図も付いていました。読んでいると、ぜひ一度、箱根登山鉄道に行ってみたくなります。1993年には「かがくのとも傑作集」として単行本化。この絵本、おすすめです。
▼横溝英一『はこねのやまの とざんでんしゃ』「かがくのとも」1989年11月号(通巻248号)、福音館書店、1989年

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です